●PCJ Interview
・File13 佐野円香
・File12 飯田かずな
・File11 河合俊哉
・File10 酒匂オサム
・File09 P.M.Ken

・File08 高木こずえ
・File07 太田拓実
・File06 鈴木心
・File05 青山裕企
・File04 小山泰介
・File03 奥本昭久
・File02 常盤響
・File01 辻佐織

●Company File
・File09 ハッセルブラッド・ジャパン
・File08 アドビ システムズ
・File07 富士フイルム
・File06 駒村商会
・File05 ジナー
・File04 ハッセルブラッド
・File03 シグマ
・File02 フェーズワン
・File01 ライカ

●Overseas Photographers
File09 Josh Madson
・File08 Michael Kenna
・File07 Todd McLellan
・File06 Mona Kuhn
・File05 Diana Scheunemann
・File04 Albert Watson
・File03 Nick Meek
・File02 Rankin
・File01 Ron van Dongen

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●最新中判デジタルカメラ、H5Dシリーズ発売



▲最新のハッセル、「H5D」。4,000万画素、5,000万画素、6,000万画素の各モデルとマルチショット機がラインナップされている(クリックで拡大)
▲「H5D」の正面からのショット(クリックで拡大)
▲「H5D」の左横からのショット(クリックで拡大)

▲「H5D」の右後方らのショット(クリックで拡大)



−−2013年1月末より、最新のH5Dシリーズが出荷開始されました。改めて伺いますが、ハッセルブラッドのデジタルカメラの特徴はなんでしょうか?

ウィリアム:私たちは創造性が湧くカメラを作りたい。カメラと、カメラを持つフォトグラファーの手とのフィーリングが脳にどう伝わるか。その連動がクリエイティブに働くことを期待しています。

創業者のヴィクター・ハッセルブラッドはこう言っています。「ハッセルブラッドカメラは、写真への愛情と創造性を引き出す技術をフォトグラファーに与えたい」。私たちは確かにその気持ちを受け継いでいるのです。

−−カメラマンにはプロとアマチュアがいますが、どちらに重点を置いた戦略を展開させるのでしょうか?

ウィリアム:日本での過去10年間、ハッセルブラッドはプロ中心にアプローチしていましたが、ヨーロッパではプロとアマチュア両方にアプローチしています。私は、プロ/アマチュアというラベルをつけてフォトグラファーを選びません。日本では、今たくさんの若いフォトグラファーたちが出てきていますが、彼らをサポートして育てていきたいと思っています。

−−日本のユーザーの声は製品に反映されていますか?

ウィリアム:そうですね、例えばお客様からの「RAW現像ソフトをもっと使いやすくしてほしい」という要望に応えて、我々は自社の現像ソフト「Phocus」を製造しました。さらに、H4DとH5Dにはアドビの「Lightroom」もバンドルして、ユーザーが選択できるようにいたしました。

−−ユーザーは好きなほうを使えばいいわけですね。ちなみに連結撮影はどうですか?

ウィリアム:連結撮影は、どちらのソフトでも行えます。すでにユーザー数の多いLightroomが使えるようになったことで、現像作業なども難しいというイメージが解消されると思います。

私はカメラ業界で15年働いてきました。また、日本に来て18ヶ月、いろいろなフォトグラファーとお会いして、多くのことを学びました。これまでハッセルブラッドは日本のマーケットの声をきちんと聞く機会がなかった。

日本のユーザーはプロダクトのクオリティに対してとても高い意識をもっていて、それは良い製品を作るためにとても役立ちます。H5Dシステムのメモリカードの蓋のデザインを改良したのは日本のユーザーの声からです。また、ハッセルはこれまでJPEGでは保存できませんでしたが、H5Dでそれを可能にしたのも日本のユーザーの方々からの要望によるものでした。

−−ハッセルブラッドは日本で25万台のユーザーを持っているというお話でしたが、ほとんどはフィルム時代のカメラだと思います。例えば現在、VシステムにPhase Oneのデジタルバックを付けて楽しんでいるユーザーも増えていますが、そういったユーザーには、Hシステムに移行してほしいとお考えですか?

ウィリアム:Vシステムカメラもとても素晴らしいですし、ぜひHシステムも体験していただきたいです。

H5Dシステムはデジタルカメラとして、ハッセルのサイコロジー、DNAを継承して生まれた製品です。使い方は簡単に理解することができますし、また、デジタルカメラで非常にシビアになったピントに関しても、「新トゥルーフォーカスII」の採用で正確に簡単に合わせられます。

−−レンズはいかがでしょうか。

ウィリアム:Hシステム用レンズは最高の光学性能を持つよう設計されています。すでにHCレンズをお使いのフォトグラファーの皆さまには、絶大なレンズ性能と信頼性で評価を頂いております。また、中判でも超広角のHCD24mmがラインナップに加わり、さらに幅広い撮影が可能になります。

−−H5DとズームレンズHCD35-90mm F4-5.6の組み合わせが好評のようですね。

ウィリアム:どのHシステムのレンズとの組み合わせでも、最高のクオリティを持っていると確信しております。

また、デジタルバックとボディが一体型になっているのがハッセルブラッドのデジタルカメラの特徴です。一体型なのでオペレーションもスムーズで、電源管理などもワンユニットで行えます。

最新機能のトゥルーフォーカスも理論値に基づいたデータベースが入っています。この機能はボディ、デジタル部、レンズをすべてHASSELBLADが設計を行ったために実現できた機能ではないかと思います。

−−H5Dはマルチショット・バージョンもありますが、こちらのターゲットはいかがでしょうか?

ウィリアム:マルチショット機をギャラリーや博物館、美術館に使ってもらうことを望んでいます。これはアーカイブ写真を撮影できるようにということです。ほかの国では使われていますが、日本でのこのような使い方はまだまだこれからです。こういった市場に関しても、私たちはニーズを聞き取り、戦略を立てていきます。

ハッセルブラッドは、スウェーデンの本社も日本のオフィスも小さい会社ですが、その分フレキシブルに動けますので、いろいろな業界の人のニーズを伺っていきたいと思っています。


●高級ミラーレス一眼「Lunar」の狙い



50年前に月まで行ったハッセルブラッド(クリックで拡大)


▲木を削りだした「Lunar」のモックアップ(クリックで拡大)
▲「Lunar」のグリップ部の削りだしモデルと完成バージョン(クリックで拡大)
▲「Lunar」のレンダリング画像(クリックで拡大)
▲「Lunar」にAマウント(ソニー)のレンズを装着(クリックで拡大)



−−もうすぐ「Lunar」を投入予定ですが、こちらのコンセプトをご説明願います。


ウィリアム:ハッセルブラッドのカメラによる宇宙撮影が開始されたのが50年前。月という意味を持つ「Lunar」はそれを記念したネーミングです。4月にリリース予定です。

Lunarはハンドメイドの木製のプロトタイプから徹底的にデザインにこだわりました。軽量で強靭なボディにするためにカーボンファイバーとチタニウムを使用し、グリップ部分は手になじむように木やレザーなどを採用しています。そのこだわったデザインの目的は、パッションが湧くカメラを手にしていただきたいからです。

−−Lunarは外観デザインをハッセルが手がけ、中身はソニーのNEXセンサですね。

ウィリアム:私たちは、フォトグラファーがハッセルブラッドのカメラを使って最高にクリエイティブな写真を撮ることを望んでいます。ですから、ハッセルユーザーに向けてソニーを製造パートナーに選びました。

−−最後に流通チャンネルはいかがですか? 現在、テイク、銀一、アガイ商事の3社となっています。

ウィリアム:ディーラーさんにはデモ機を用意していただき、今まで以上にいろいろな方にカメラを触っていただきたいと考えています。私たちはそれらをサポートし、1つのチームとして頑張っていきたいです。現在、撮影機材のレンタルについても検討しており、交渉を進めています。

−−今後、ハッセルブラッドのユーザーを拡大していく中で、一番の競合はなんでしょう? ターゲットは、デジタル一眼ユーザーですか、中判デジタルカメラユーザーですか? 

ウィリアム:パッションを持って写真を撮りたいすべてのフォトグラファーへアピールしていきたいと考えております。

−−ありがとうございました。



◀気さくにインタビューに応じていただいたウイリアム社長(右)とクリエイティブ・コーディネーターのエリザベス・アデマンさん


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