●PCJ Interview
・File13 佐野円香
・File12 飯田かずな
・File11 河合俊哉
・File10 酒匂オサム
・File09 P.M.Ken

・File08 高木こずえ
・File07 太田拓実
・File06 鈴木心
・File05 青山裕企
・File04 小山泰介
・File03 奥本昭久
・File02 常盤響
・File01 辻佐織

●Company File
・File10 ペンタックスリコーイメージング
・File09 ハッセルブラッド・ジャパン
・File08 アドビ システムズ
・File07 富士フイルム
・File06 駒村商会
・File05 ジナー
・File04 ハッセルブラッド
・File03 シグマ
・File02 フェーズワン
・File01 ライカ

●Overseas Photographers
・File10 Peter Kaaden
File09 Josh Madson
・File08 Michael Kenna
・File07 Todd McLellan
・File06 Mona Kuhn
・File05 Diana Scheunemann
・File04 Albert Watson
・File03 Nick Meek
・File02 Rankin
・File01 Ron van Dongen

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●645Dの発売3年間の推移

−−645Dのこれまでの販売台数やユーザーからの評価。バックタイプに比べ、どこが評価されたのかなど、まとめていただけますか。

前川:まず、販売台数は公表していないのですが、世の中のバックタイプ式のカメラの売り上げに比べると一桁違います。今デジタルカメラって販売期間が1年持たないんですよね。場合によっては、春モデル、秋モデル、といったような具合で次々と新製品が発売される中、645Dは3年経ってロングセラーになっているので、さすがに一般ユーザーの販売は落ち着いてきたところはあります。ただ、去年の中頃からB to Bの用途が増えてきまして、また売り上げを伸ばしているところです。

B to Bのとっかかりは、国会図書館の蔵書をすべてデジタル化するという事業があり、その作業に645Dが非常に合致するということで、大量導入いただきました。それで実績が認められて、絵画や古美術品などのデジタルアーカイブなどに良く使われるようになりました。各社が参入してきていますが、やはり低価格である645Dは喜んで使っていただいていますね。あと、壁画や古美術を撮影するときには外に持ち出すことが多いので、645Dの密閉構造が非常に適していると評価されています。

−−ハイアマチュア系のユーザーの方の反応はいかがですか?

前川:やはり、当初予定した風景系のカメラマンに対しては十分満足していただいています。また、結果的にはプロカメラマンの方にもご購入いただいていて、そういった方にはスタジオに持って入りにくいとか、テザー機能、速写性の問題を指摘されました。やはり若干待ち時間がかかるので、もう少し速くして欲しいといった要求はあります。とはいえ、風景系の方がメインターゲットなので、連写に関しては検討中です。むしろ、過酷な条件で、フィルム時代は最長でも30コマしか撮れなかったのですが、ダブルスロットに大容量カードを入れておけば、ほとんど無限に近いイメージで撮影できますからね。そこは十分評価いただいています。

−−シャッタースピードはどこまで開けられるのですか?

前川:3分程度であればまったく問題ありません。しかし、星を数十分〜数時間撮るといった開けっ放しの長時間露光はデジタルでは厳しいです。長時間に関してはデジタルの弱いところですね。デジタルで長時間開けるとノイズが出るので、そのノイズを消していく作業が必要になってくるし、消していくと先鋭度が失われてしまうので、そこを補完することが難しいんです。これはデジタルが抱えている問題ではありますね。

−−中判デジタルカメラを作る際にバックタイプは検討されなかったのですか?

前川:そうですね。バックタイプのメリット・デメリットもかなり調査を重ねて、そこをクリアするために研究してきました。接触不良や撮影が停止してしまうという問題が多くあったようです。

−−ローパスフィルターレス設計に関しての反応はいかがでしたか?

前川:最近注目されることの多いローパスフィルターレスですが、発売当初はそれほど話題にはならなかったですね。そもそも中判デジタルカメラにローパスフィルターが無いのが当たり前だったことと、風景を撮る時にはあまりモアレが出ないので、需要がなかったということが理由ですかね。

−−中判デジタルはRAW現像ソフトウェアも重要ですが、ソフトウェアに関してはどのようにお考えですか。

前川:オリジナルソフトには市川ソフトと共同開発したRAW現像ソフトを同梱しています。これまでのソフトはとても重かったので、次の機種ではまずはそこを改良する予定です。ただし同梱ソフトは現像に特化しあまり多機能にする予定はありません。画作りに関してはかなり細かく設定できますが、レタッチや変形などの機能はにはほとんど対応していません。画作りに関しては、“デジタル臭くないこと”をポイントにしています。

最近のプロの方に多いのが、まず弊社のソフトを使用し弊社の画作りで現像して、それを自分の好きなソフトで仕上げるスタイルのようです。



●645D用レンズの一部より(単焦点)
▲25mm F4(クリックで拡大)
▲55mm F2.8(クリックで拡大)
▲90mm F2.8(クリックで拡大)



●645D用レンズの一部より(ズーム)
▲45-85mm F4.5(クリックで拡大)
▲80-160mm F4.5(クリックで拡大)
▲150-300mm F5.6(クリックで拡大)
▲33-55mmF4.5(クリックで拡大) ▲55-110mmF5.6(クリックで拡大)




●645Dの次期モデルについて

−−645Dは2010年の発売から3年、次期モデルのリリースが待たれるところですね。

前川:仮に次期モデルをD2としましょうか。D2の開発はすでに進めています。当然どのメーカーも、新機種が発売される頃には次期モデルの開発を進めています。詳細はまだお話できませんが、もちろん現モデルに対しての改善すべきご意見などは取り入れる予定です。

−−センサーサイズと画素数はどの程度になりそうですか? すでに4,000万画素ありますから、十分だとは思いますが。

前川:センサーサイズに関しては、レンズの問題がありますからむやみに大きくはできないです。変えるとしてもそれほど大きくはならないですね。画素に関しても、少し上げたい気はありますが、どういうセンサーを選ぶかで変わってきます。

−−プロが気になるのは、テザー撮影への対応や現像ソフトです。Adobe Lightroomなどへの対応の働きがけはありますか?

前川:テザー対応に関してはいろいろなご意見をいただいておりますので、検討中です。ちなみに645DでもUSB2.0だけですが、簡易的なテザー専用ソフトは発売しています。ただ、単に画像を送るだけという機能のソフトなので、今後整備していきたいと思っています。

645DのRAWは、ペンタックス独自のPEFとアドビ提唱のDNGの2種類から選択いただけます。もちろん同梱ソフトではどちらも現像可能で、DNGを選んでいただければ、アドビのソフトでも現像可能です。

−−Wi-Fiへの対応はありますか? 直結テザーではなくWi-Fiで対応するなど。

前川:そこも検討中です。

−−レンズはいかがでしょう?

前川:645Dの発売後に、レンズは3種類発売しました。標準レンズ(55mm)、25mmの広角レンズ、90mmの中望遠レンズですね。これ以外にも、従来の中判カメラ用のレンズであればほとんど使えます。また、次期モデルに合わせて新デジタルズームを3本企画中です。

なぜズームかといいますと、弊社645のイメージリーダー的存在である風景写真家の竹内敏信さんに憧れて、中判カメラをお使いになられるアマチュアカメラマンの方が多いのです。ああいったトップの方が作品づくりにズームを使うということが、ハイアマチュアの中でも浸透していて、「中判でもズームでいいんだ」という認識が定着しました。

そうは言っても描写は重要なのであまり高倍率ではないのですが、ズームは利便性がいいです。風景写真を撮影する時は足場が決まるので、単焦点でフォローできないところはズームで撮影する。今ラインアップしているズームレンズは、33-55、45-85、80-160、55-110、150-300です。

−−建築撮影や物撮用のシフトレンズ、レンズシャッター内蔵レンズ(日中シンクロ用)などのリリースの予定はありますか?

前川:要望は多いのですが、現状では未定です。高いレンズになってしまいますし、ユーザー層を考えると少し検討の余地がありますね。

−−ライブビューへの対応は?

前川:ライブビューはかなり力を入れて検討しています。ただし、これはセンサーが対応していなければ実現不可能です。645Dでも検討していたのですが、当時ライブビューが可能なセンサーは静止画の描写があまり良くなく、そのために、静止画が美しく撮れる方を優先してコダックセンサーにしたんです。とはいえ、風景などを撮影する時にもライブビューがあると便利ですからね。

−−11点以上のオートフォーカス測距点について。

前川:ユーザーにアンケートを取っても、フォーカスを11点使用している人はほとんどいないようです。それよりも1点でもいいから感度を良くすることやスピードの方を重視して欲しいというお声がありますので、そちらに力を入れていきたいですね。

−−16bitA/D変換への対応は?

前川:こちらも要望はあるので、検討中です。

−−D2の発売時期ですが、年内はありますか? 価格帯は?

前川:それはないですね(笑)。価格帯は仕様によりますが、良いモデルに仕上げたいと思いますので、ぜひ次期モデルも楽しみにしていてください。

−−ありがとうございました。


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