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富田眞光/写真家



▲ヤギシタ氏のLeafのAptus75による作例
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▲同じくヤギシタ氏のLeafのAptus75による作例
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●思い切った決断を

下田:ヤギシタさんは新しいデジタルバックの購入を検討されているとのことですが、買い替えを検討されている理由は?

ヤギシタ:そうですね。今、使っているAptus75だと、まずスタンドアロンで撮影するのは難しい。

それと、ロケで中判デジタルを使う機会が多いんですけど、自分の場合はACが取れるポータブルバッテリを使って、そこからストロボとMacBookの電源を取っています。MacBookに電源供給しながらFireWireでAptus75につなぐということをしないとテザー撮影ができないんです。

それが不便なのですが、先日ロケでIQ250を借用する機会がありまして、IQ250はまず感度が高くてもきれいということと、単体で撮影が行え、デジタルバックの背面のディスプレイで素早くフォーカスが確認できます。クライアントがモニタを見たがるのでMacBookにつなげたのですけど、MacBookにはACアダプタをつなげないで、カメラとMacBookだけFireWireでつなげれば使えるレベルなので、非常に楽でした。IQ250かLeafのCredo60を現在検討中です。

下田:AF性能、使い勝手という部分ではやっぱり35ミリの方がいいとよく言われるんですけど、実際にお2人が中判を使っていて、35ミリに対する中判のアドバンテージってどの辺に感じますか。

湯浅:超乱暴な言い方をしてしまうと、フィルムの時代でも35ミリがあって、中判があって、4×5、8×10とかいろいろあったわけじゃないですか。それをクライアントからの要望などで使い分けていた。その当時の中判を使っている感覚で今、645DFを使うと、すごく楽です。35ミリ同士で、フィルムとデジタルならそんなに大差ないと思うんですけど、フィルムの中判とデジタルの中判で比べたら、デジタルの中判のほうが圧倒的に楽だと思います。

ヤギシタ:中判デジタルを買って最初に困るのは、まずピントが合わないなど、ピントに関する失敗が多いですね。

湯浅:35ミリは今は誰が押したってピントは合う。テニスでもゴルフでもスイートスポットがどんどん広くなっていて、ゴルフででかいヘッドが出たときとか、テニスのでかラケが出たときだって、同じように誰がやったって飛ぶよ、みたいなことがあって…それは技術革新だと思うのです。だけど、中判デジタルの場合はそれがまだない。どこにピントを合わせればよいかをちゃんと考えていかないと仕事にならない。

ヤギシタ:そうですね。だから、ある程度テストしたり経験を積む必要があります。大体どれぐらい絞って、どういう撮り方をすればいいかと。

湯浅:それを踏まえて言うと、やはり中判デジタルはレンタルでは厳しいということになってしまうのです。つまり、常に使っている環境がないと、手足のように使いこなせない。だから、レンタルで何回も4万円使うのだったら、100万円以下の製品を買ったほうがいいなと思います。

下田:では、最後に、今中判デジタルの購入を検討されている方に、メッセージはありますか。

湯浅:人生は短いです。気になっているのだったら、思い切って中古のデジタルバックを1回買ってみたほうがいいと思います。とにかくやれること、やれないことがすごくはっきりしているカメラなので、35ミリとは違って何でも撮れるカメラではないです。だから、自分の仕事に適しているか、自分が撮りたい作品に向いているかどうかを見極めてほしい。

僕たち2人も最初はリファービッシュを買って始めたわけだから、そこからスタートすればいいと思う。本当に人生は短いので、欲しいものを買って、楽しんで撮ったほうがいいと思います。

ヤギシタ:そうですね。付け加えることはありません(笑)。

下田:ありがとうございました。


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